アナタがこれから学生を卒業し、社会人になってコンサルタントとして活躍していく上で必要な考え方があります。
それが「自己流のフレームワークを作る」という事です。
今回はこの考えを深堀りしていきます。
アナタはこれから経営コンサルタントとして活躍しますが、経営コンサルタントのミッションは何か分かりますか?
はい、売上を上げる事です。
では、どのように上げるのか?
タイトルの通りなんですが、フレームワークを使うことです。
フレームワークってのは簡単に言えば「成功パターンの共通項を抽象化してまとめたもの」です。
世の中には3Cや4Pなど様々なフレームワークがありますが、これらは成功している企業の共通点を抽象化してまとめたものですね。
日常で言えば、蝶っていますよね。
蝶という言葉がなかった時代、人々は「綺麗な羽を持っており」「足が長く」「ひらひら飛ぶ」生き物を蝶と定義しました。
共通点を見つけてまとめたんですね。
これがフレームワークです。
例えば優秀企業も共通点があればそれをまとめれば「優秀企業のフレームワーク」になります。
例えば他にもベストセラーの7つの習慣とかも同じですね。
成功者の共通項を7つにまとめたもの。
これを活用すれば成功スピードが当然ながら上がります。
そしてこれ、世の中森羅万象全てに使える事だと思います。
カノン進行って知っていますか?
カノンはあの有名なクラシック名曲ですが、「ほとんどの楽曲が全てカノンをベースに作られている」という説です。
あまり音楽は詳しくは無いけどリズムとかそういったものに対して共通項を洗い出すとすべてカノンになるんですって。
凄くないですか!?
その他に小室進行というのもあります。
J-POPで有名な小室哲哉さんですが、彼の作った曲は全て共通点があり、その共通点が若者の心を掴むエッセンスに満ちているそうです。
それ以外にも色々あります。
観光に必要なのは歴史、物語、音楽、料理、女、博打、観光、買い物である。
とか。
物語に必要なのは出発、冒険、帰還、である。
とか。
それぞれ観光成功8大要素、物語3大要素みたいにフレームワーク化すれば売れる。
それがコンサルの商品なんです。
感情マーケティングの観点で言えばそこに失敗→努力→成功のストーリーを入れれば最高ですね。
(人は「東大生」に価値付くのではなく「失敗だらけの東大生」に価値付く)
ボクは世の中ってこういったフレームワークで全て出来ているんじゃないかなって思っています。
なんか、突き詰めたら世の中って凄いシンプルで玉ねぎのようにめくり続けたら最後は1センチ四方の球になるんじゃないかって。
要は一つのフレームワークに集約されるんじゃないかって思います。
物事は遡り繋げれば本流にたどり着く。
今の自分の考えも点が散らばっているので出来るだけ線にする事で早く本流にたどり着きたいです。
部屋を掃除する感覚と似てるかも。
近い発想がフラワーオブライフという考え方でまとまっているので共有します。
宇宙の法則・フラワーオブライフとは?(下あり) - YouTube
ただ、オカルトは苦手なので説明はしません笑。
あとね、同じ視点でもう一つ大事な事があるとすれば、「フレームワークを"使う"のではなく"作る"こと」です。
世の中に既にあるフレームワークを使って成果を出してもそこに経営コンサルタントとしての価値はないです。
コンサルタントは情報を販売する情報商売です。
情報には知識と知恵の2つがあります。
違いが分かりますか?
情報は「世の中に流れている情報」で知恵は「その情報をもとに自分の考え」です。
余談ですがボクのお師匠は知恵のことを「自論(自分の考え)」って言ってました。
若手の時に守破離の思想のもと自分の考えを殺して苦しんでいたんですが、その師匠がこう言ったんです。
「経営コンサルタントは自分の考え、つまり自論を持つことで大きく飛躍することが出来る。」
もうね、青天の霹靂。
自分の考えを持っていいんだ、と。
解放していいんだ、と。
そっからです、ボクが飛躍したのは。
閑話休題。
情報化社会ですから知識は今や容易に手に入ります。
ですから情報を横流しするだけではコンサルタントとしての価値はありません。
自分自身が世の中の情報をインプットして知恵にする「ろ過装置」にならないといけません。
端的に言えば「パチンコ玉を飲み込んで真珠を生み出す」んです。
じゃないと価値がない。
知識は当然大事です。
経営コンサルタントはロジカルシンキングが大事と言われたりしますが、それは料理で言えば「腕前」に近く、知識は「食材」に近いです。
そして知恵は「自己流の料理」というところでしょうか。
そこいら売ってる料理は売れないですから自己流の料理を作りましょう。
以前の記事で書籍を読む重要性(読み方の重要性)を伝えましたが、しっかりこの点を踏まえて書籍を読んでください。
では実際にボクが作ったフレームワークを紹介します。
コンサルティングで成果を出すのに必要な4つの要素で4つの頭文字を取って4Mと名付けています。
① Mechanism(仕組み):成果を出すための仕組みづくり
② Management(実行管理):実行体制が出来ているかを管理する体制
③ Mentor(教育):仕組みを実行する為の教育・育成
④ Mindset(意識革新):仕組みを実行する為の「やる気スイッチ」の押下
ちなみにこの中で最も大事な要素は何か分かりますか?
そうです。④です。
仕組みや実行体制を作って、育成をしても組織メンバーのやる気がなかったら当然無駄打ちになります。
(逆に言えば④があればコンサルを受けずとも社内で①〜③が出来ているはず)
車で言えば「車体をどんだけ磨いてもガソリンを入れなければ意味がない」という事です。
笛吹けど踊らずってやつですね。
コンサルティングにおいてプロジェクトの成功の8割はこのマインドセットが鍵を握っていると言っても過言ではありません。
多くのコンサルタントはこの④が出来ない事で成果にムラが出るんです。
④が強い会社は成功するし、④が弱い会社は失敗する、といった風に。
つまるところ、企業のマインドセットを踏まえてコンサルティングをする事が大事なんです。
「コンサルティングを導入したことで社員のやる気スイッチが入った!」みたいな。
話を戻すとこのような自己流のフレームワークを持っているととても有利ですし成果も出しやすいです。
是非自己流のフレームワークをたくさん持ってください。
ではどうやって作るのかって話になりますよね。
まず常識を疑うことからですね。
こちらについては別の記事で触れているので参照ください。
あと、フレームワークは生き物です。
日々変化することを意識してください。
世の中いろいろなフレームワークがありますが、固めてしまい神棚に飾るケースがありますが、世の中が変化している以上それはナンセンスです。
例えば7つの習慣でまとめたが、時代の流れで6つにも8つにもなる。それを受け入れましょうって事ですね。
ともあれ自己流のフレームワークを作り、成果を出す。
ここを意識してくださいね。
ファイト!