アナタがこれから学生を卒業し、社会人になってコンサルタントとして活躍していく上で必要な考え方があります。
それが「常識を疑う」という事です。
今回はこの考えを深堀りしていきます。
これからアナタが乗り込むアスファルトジャングルには答えがありません。
ですから、アナタが対峙する事全て正解ではないんです。
ベストセラーに書いている事、上司の言う事、評論家が言っている事。
全てを疑いなさい。
アスファルトジャングルは自然科学ではなく社会科学の領域です。
自然科学の「光の速度は不変である」といった確実な要素はありません。
なぜなら「人」という変数の塊が主体だからです。
そして疑う事によって自分の考えが生まれます。
有名な学説にコトラーの4Pがありますが、本当に4つか?5つではないか?
と疑うことにより自分の考えが芽生えます。
実はこの自分の考えがコンサルタントとしての価値なんです。
コトラーが4ならアナタは5。
その5に価値があるんです。
ボク自身この疑うと言う要素は昔から異常に強い。
もうね、生まれつき。
極端な話ハワイに行かないとハワイがあるなんて信じていない。
でもまだまだ伸びしろはあると思います。
物事を疑う事で自分自身の考えを創り上げ、自身の価値を高めてください。
ではどうすればいいのか。
テクニカルな手法も知りたいですよね。
ではラテラル・シンキングを意識してください。
アナタはラテラルシンキングって知っていますか?
まずはウィキペディアを見て概要を理解してください。
事例を出したほうが分かりやすいかもしれませんね。
アナタは今から山登りをします。最短時間で山頂まで行くにはどうしたらいいでしょうか?
アナタはどう答えますか?
実はこれ経営コンサルタントだと数理的な解決を求められます。
山頂までは何kmで徒歩だと時速何kmだから・・・みたいな感じですね。
ただ、これはロジカルシンキングであり、ラテラルシンキングではありません。
ラテラルシンキングは最短時間で山頂まで行くために「ヘリコプターをチャーターする」というのが答えです。
冗談かって?いえ本気です。
ラテラルシンキングは建設的なロジカルシンキングとは真逆の非建設的は発想による課題解決です。
実はこの発想がビジネスでもっとも大事だと考えています。
ラー油の売上を上げるにはどうしたらいい?
原価をコントロールして売価を下げる?
いえ、違います。
食べるラー油を開発するんです。笑
少し冗談っぽく言いましたが、このラテラルシンキング、コンサルティングでも結構使えます。
どのようにこのラテラルシンキングを鍛えるか。
大きく3つあります。
①常識を疑う事
②抽象化する事
③繋げる事
例えばiPhoneで考えてみましょう。
そもそも今の携帯電話(当時のガラケー)が本当に使いやすいものだろうか?ガラケーは電話が主体であるが、インターネットを中心にした方が使いやすいのではないか?(①)
まさかPCとガラケーを物理的にくっつけるのは無理があるので必要要素を洗い出してみよう。(②)
必要要素を繋げるとどうなるんだろう(③)
出来た!iPhone!
・・・無理ありましたかね?笑
でも大きくは間違っていないはず。
こんな事出来るのジョブスやからやんと思ったでしょ。
確かにジョブスにはなれないけど近づく事は出来ると思います。
実は彼、このラテラルシンキングがとてもうまいんです。
彼は③の組み合わせの天才なんです。
お伝えしたiPhoneは電話とPCという2つの機能を組み合わせた事なですが他にもあります。
macもPCという古い産業にデザインという付加価値を組み合わせた事で成功しました。
ピクサーもアニメと3Dの組み合わせですね。
もっと言えばPCや3Dなど最新技術を組み合わせるってのが大事かもしれませんね。
どちらにせよ、世の中いわゆる0→1を作るという事はもはや不可能です。
エジソンが全部やっちゃいましたからね。
後は既にあるものを組み合わせる事による新たなビジネスが主流になります。
アナタはわりかし得意だと思いますよ。
子供の頃見たアニメ(確かビックリマン)で「これより大きな城を作れというお題が出た際、その城を潰せばいいじゃん」と思ったのを覚えていますか?
それはラテラルシンキングですよ。
(そういう意味では一休さんのトンチもラテラルシンキングですね)
実は優秀な経営者はこれが勝手に出来ているんです。
中でも①の常識を疑うってのが凄いですね。
発想が非常識。
アナタは経営コンサルタントとして3000人以上の経営者とお会いするのでその中で実感します。
ボクは「子供力」と呼んでいますが、簡単に説明いたします。
子供力とは「夢の実現を信じる力」です。
周りが無理だと言ってもいけると信じる(かなり確信的に)力です。
常識なんて無視!ですね。
例えばA社の社長は契約率が50%切っていることを本気で社員に怒ります。
(業界の平均契約率は10%です・・・)
こんなに良い商品なんだから50%でも低い!という発想ですね。
また、同じ社長に目標のシェアを聞くと、本気で100パーセントと答えます。
これらの数字を本気で目指しているしもちろん本気で日本一を目指している。
少し話が変わるかもしれませんが、こういう事を青春っていうんじゃないかなと思います。
つまり、何かに本気で夢中になって目指している状態。
夢に向けて走ることが青春であり、青春を謳歌する人生はとても魅力的ですよね。
前にも書きましたがボクもそんな人生を送りたいです。
世の中の常識にとらわれるとこの様な発想はできません。
この様な子供力(常識を疑う非常識な発想)は尊敬しうる様々な経営者が持っています。
孫さんも柳生さんも先程のスティーブジョブズさんもそうじゃないかな。
孫さんも柳生さんも非常識な夢を語りすぎて呆れた社員がほぼ全員辞めた過去を持つって聞いたことがあります。
孫さんなんて今も数兆円の半導体企業を買収すると言って役員に総スカンをくらっています。
この買収劇は論理思考(ロジカルシンキング)と水平思考(ラテラルシンキング)の拮抗だと思うんですよね。
あみだくじみたいな思考プロセスでは孫さんの発想は分からない。
例えば人類を火星に移すというイーロンマスクもラテラルシンキング。
ジョブズさんの Think Differentに沿って言えばそんなクレイジーな人が世の中を変えるんでしょう。
アップルCM「Think Different.」(声:スティーブ・ジョブズ)[日本語字幕] - YouTube
「常識」は大事です。
論理的に考えて、や過去の事例から見て、などいわゆる常識で意思決定の変数を調整する事は大事です。
でもそれによって自分の夢を潰さない非常識な発想が大事です。
また、常識は非常に脆い。
学問も同じで、物理学なんかは10回以上常識が変わっています。
時間と空間を取り扱う学問なので難易度が高いからでしょうがそれでも変わりすぎだよね。。
数学もたった4000年しか歴史がなく、所詮論理・確率・統計だけの学問で何度も常識が変わっています。
自然科学でもここまで変わるのに社会科学で常識が正しいはずがない。(今正しくてもいずれ正しくなくなる)
常識を疑って非常識な発想をしましょう。
ちなみに、人類史の累積人口がどれくらいか知っていますか?
1000億人だそうです。
<世界の人口推移>
西暦元年 1億人
1000年 2億人
1500年 5億人
1900年 15億人
2011年 70億人
おそらくこの中の1%の10億人が違うことをして世の中を変えて来たんじゃないかと思います。
10億の中に入ると考えたら・・・いけそうですよね。
有史上位数パーセントの価値提供者になれるとしたらテンション上がりません?
でも、上位数%になりたいなら人類史で上位数%レベルの価値提供をしないといけないね。
ライバルはエジソンやダビンチ。
レベル高!
ともあれ、アナタは良くも悪くも常識や固定観念があまりないのでそこをしっかり伸ばしてほしいですね。
ファイト!