アナタがこれから学生を卒業し、社会人になってコンサルタントとして活躍していく上で必要な考え方があります。
それが「イノベーションを起こす」という事です。
今回はこの考えを深堀りしていきます。
アナタがこれから進むコンサルティング業界はこれから大きな変革が進みます。
その要因の一つが「クラウド」です。
クラウドによってソフトウェアが安価となり、これがコンサルティング市場を破壊します。(SaaSってやつですね)
少しコンピュータの歴史から紐解いてみます。
元々コンピューターは60年代に大型コンピュータ、80年代にマイコン、90年代にインターネットと様々な付加価値を付けながら発達してきました。
そして中でもインターネットがすごかった。
今回の観点で言えば、インターネットによりソフトウエアは部分的にダウンロードするASPが可能になってそれがSaaSとなりました。
その後ダウンロードがいらないGoogleドキュメントのようなクラウドコンピューティングが出来てこれがまさに世の中を圧巻するようになるんです。
端的に言えばビジネスパッケージを「所有」から「使用」に変えてかなり安価なビジネスモデルに切り替えたんですね。(売る側から言えば「売る」から「売り続ける」への転換)
そうなるとビジネスパッケージ屋のコンサルは危機。
マーケティングコンサルはマルケトなどのSaaSプロダクトに変わり、営業コンサルはセールスフォースなどのSaaSプロダクトにリプレイスされます。
しかし、コンサルティング業界の人たちはそのクラウドサービスに乗っかり利益を取るモデルを探すようになります。
オンボーディングというSaaSを導入するコンサルティングですね。
なぜ、コンサルティング会社がこの破壊的商品を自分たちで構築しないか分かりますか?
それには3つの理由があります。
①破壊的商品の方が安く、利益率が低いから
②破壊的商品は当初市場が小さい(あるいは新しい)から
③収益性の高い顧客は当初破壊的商品を求めない(使えない)から
これらの理由により、コンサルティング業界はSaaSという破壊的事業に乗り出す事はありません。
結果、巨像であるコンサルティングファームが足元をすくわれるのです。
詳しくはイノベーションのジレンマを参照してください。
これはコンサルティング業界に限ることではなく日本の多くの市場がこのジレンマに陥っています。
日本は改善型のイノベーションが強く、ブレイクスルー型のイノベーションに弱いのです。
アナタも日本で何十年と育ってきたのでなんとなく分かりますよね。
前職でもアナタがこのSaaS事業を行うべきだと言い続け、辞める頃にはやっとこさアナタが作ったSaaSプロダクトを軸にSaaSの事業部が出来るのですが、それでも遅かったですね。
また、全く発想が違うのでコンサルティングファームでSaaSを拡大する事は優秀なリーダーがいなければ困難でしょう。
アタナはその事業部に参画せず、自分で企てる意思決定をしたのですが、(言い出しっぺが辞めてごめんなさい笑)今は実はまだ序の口。
これからもっとイノベーション、破壊的技術が増えます。
これから人口が減っていく日本で経済成長を支えるのはイノベーションです。
アナタ自身、イノベーションをしっかり起こせる、お伝えした①〜③に臆せず乗り込むようなイノベーションの発想を持ってくださいね。
ファイト!