アナタがこれから学生を卒業し、社会人になってコンサルタントとして活躍していく上で必要な考え方があります。
それが「ビジネスモデルを作る」という事です。
今回はこの考えを深堀りしていきます。
アナタが社会人生活を送る最初の10年で流行る言葉があります。
「ビジネスモデル」です。
ビジネスモデルって分かりますか?
端的に言えばウィキの通り「企業が収益を獲得する構造自体」を指します。
では、なぜこんな当たり前の言葉が流行るのでしょうか?
大きくは2つです。
一つ目。
シンプルに今までの経営戦略が通用しなくなっているからです。
詳細はこちらの記事を読んでみてください。
https://d-space.co.jp/media/431/
経営戦略って厳密に言えば成功している企業群の共通項を洗い出したものなんですが、この共通項自体がなくなっているんです。
ITによって例外が増えすぎて原則としての共通項が成り立たなくなってるんです。
そしてニつ目。
ビジネスが増えすぎてコモディティ化(出尽くして違いがなくなる)してしまったんです。
商品力だけでは勝負が出来なくなってビジネスの形で勝負するしかなくなったんです。
従来の経営戦略ってポジショニング派が主流だったんです。
(言葉の意味は先程のページで理解してください)
単に商品力だけでは勝てなくなったからビジネスのあり方で勝負せざるを得なくなった。
これがビジネスモデルです。
ビジネスモデルを感覚的に理解してもらう為に動画を紹介します。
この動画を見てください。
ピタゴラスイッチ▽ビーだま・ビーすけの大冒険スペシャル!~完結編~黒玉軍の野望 20201024 - YouTube
これはピタゴラスイッチという番組なんですが、ここまで読んでみてビジネスモデルってこんなイメージ持ちませんか?
違う視点で言えばいかに少ないピースで高さを作るかという積み木のようなものです。
こうなると学校の授業で言えば算数とか国語ではなく、図工の内容ですよね。
ビジネスモデルの観点で言えば企業って松下幸之助さんも言っていましたが「総合芸術」だと思うんです。
(”社会彫刻”という表現が近いでしょうか)
ビジネスモデルという言葉と同じくして「アート・デザイン」という言葉もビジネス界で流行るんですが、企業のあり方がより芸術寄りになったという見方もできるんじゃないですかね?
ビジネス界隈の言葉で言えばビジネスを「アート・クラフト(経験)・サイエンス」で分ける考えが浸透します。
従来はビジネス=サイエンスだったのでおそらく、サイエンス至上主義への反省としてアートやクラフトの重要性が説かれ始めたのだと思います。
その点を考察したのが下記の書籍なので是非読んでみてください。
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~ (光文社新書) | 山口 周 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon
前記事を紹介しましたが、コンサル業界はもともと、外資コンサル会社がサイエンスで時代を築いてきましたが今限界なんですよね。(一番最初はグレイヘアという経験一色の長老系だった)
でもコンサルとアートってかけ離れているので、そういう意味では今コンサル業界は正念場なのかもしれません。
話を戻すとビジネスモデルの評価ってモデル自体の美しさであって絵画鑑賞の領域です。
そうなるとビジネスモデル自体を評価する指標が科学的と言うよりある種直感的になります。
(商品と採用と評価制度が綺麗に連鎖している〜!テンション上がる!みたいな)
ビジネスモデルを作る方も「これはイケる!」と直感的に感じれる収益モデルかどうか、が大事になるんです。
アナタのこれからの10年間はビジネスモデルを探求するというある種「芸術活動」と言えるかもしれませんね。
将来自分の中での美術館が開催できるぐらい探求してくださいね。
ちなみにビジネスモデルは個人的に3つの要素があるとなお良しと思っています。
①情報革命との連携
②自己増殖機能
③インフラとしての価値
一つ目はそのままですが、情報革命との連携が必要です。
詳細は過去の記事を参照ください。
二つ目は自己増殖。
あと、ビジネスモデルはAmazonのように(参入障壁になりうる)自己増殖機能が必要だからその点も考えないと。
Amazonの創業者がAmazonを作る時に殴り書きしたナプキンの話知ってます?
https://www.itmedia.co.jp/bizid/spv/1410/29/news024.html
これ、自己増殖の塊ですね。
だから彼は仕事をせず世界中を旅行していても勝手に会社は大きくなるんです。
https://www.google.co.jp/amp/s/www.cnn.co.jp/amp/article/35042106.html
(失礼笑)
経営者のいないところで勝手に大きくなる、という観点で言えば真逆を行ってるのがソフトバンクです。
今ボクの時代はソフトバンクが日本史上最高利益を出したり大活躍なんですが、ソフトバンクのビジネスモデルは中心に孫正義という人物がいるので、実はビジネスモデルとしては危ういんですよね。
ビジネスモデルはエコシステムなので人という変数が発生すると途端にもろくなります。
(極論孫さんがいなくなれば崩壊する)
だから今孫さんも自分がいなくても300年続く連合体を頑張って作っています。
社長の仕入れセンスで伸ばしてきた会社が引退時に不動産の管理物件収入で食っていけるように管理物件を増やすのと一緒です。
だから自分の理想は「人に依存しないビジネスモデルを作る事」ですね。
カリスマ不在の最強企業です。
キーエンスなどが近いかも。
そして三つ目はインフラとしての価値。
歯ブラシテストってご存知ですか?
歯ブラシテストとはGoogleが推奨している考え方です。
アナタは歯磨きを毎日しますよね?
歯ブラシテストとは人々が毎日使うツールになりえるか、という観点で商品価値を判断する考え方です。
確かに、Google検索やYou Tubeは人々は毎日のように使っていますね。
組み合わせで事業を作る時は単なるブームやトレンドではなくインフラになるか、という観点で歯ブラシテストを是非行ってください。
では、アナタにとって一番身近な「マーケティング」ではどうでしょう?
どうすれば歯ブラシテストに合格しますか?
うーん。
こんなのどうでしょう?
今マーケティングって対法人市場のみですよね?
お伝えしたようにこれから1億総フリーランスになるのでその時にマーケティングが対法人だけでなく対個人の市場が一気に増えるんじゃないかな。
アルビン・トフラーの言葉を借りればクラウドソース、プロシューマーの台頭によってクリエイティブクラスが増大します。
また、SNSでビジネスはB2B、B2CからC2Cになります。
つまり、デジタルマーケティングによりマーケティングはマスから究極のパーソナル化(自分事化)へと変遷します。
詳細は先程同じですが、こちらの記事を参照ください。
その時にマーケティングソリューションは歯ブラシテストに合格しますね。
フリーランス向けマーケティングパッケージなんかいいかもね。
ちなみに面白いのが素晴らしいビジネスモデルを考えた人って東大、京大出身は少ないんだよね。
意外に高卒の人とかが多い。
なぜかというと教育が関係しているんですよね。
今の教育って戦後にGHQが作ったものなのでかなり「管理教育」なんですよね。
「労働者向け教育」って言っても良い。
だから暗記ものが多く、発想を育てるという方針では作られていない。
でも、それが日本の足かせになると思う。
今までは国を建設的に作るため、官僚的管理能力が必要でした。
だから言われたことをやりきる人材が必要でした。
東大卒の官僚はまさに求められた人材。
でもこれからは先見性、決断力、スピード、情報収集力という商人的才覚が求められます。
だからこそ新たな教育が必要だと思うんです。
算数や国語より図工が大事な時代が来ているんです。
アナタが入るコンサルティング会社も半分以上は早慶で優秀な方が多いですが、活躍するかどうかに学歴は全く関係ありません。
学歴を魔法の杖のように捉えると人選で失敗しますよ。
所詮就職上でのエントリーシートでしかないです。
これからは発想の時代です。
アナタは俯瞰的な視点で仕組みを作るという領域は得意な様に思います。
この考え方ってビジネスモデルと合っているんですよね。
(ビジネスモデルは俯瞰的な仕組みだから)
だからこそ、アナタもいつか立派な芸術作品(ビジネスモデル)を作ってくださいね。
ファイト!