アナタがこれから学生を卒業し、社会人になってコンサルタントとして活躍していく上で必要な考え方があります。
それが「視座を上げるコンサルタントになる」という事です。
今回はこの考えを深堀りしていきます。
アナタは経営コンサルタントとして10年以上これから活動する訳ですが、経営コンサルタントの重要な仕事は何か分かりますか?
売上を上げる事?そうですね。ただ、それだけではありません。
「クライアントの視座を上げる」事が重要です。
どういう事かと言えば、例えば経営を山登りに例えてみます。
アナタはクライアントに「富士山の山頂に登りたい」と依頼を受けるとします。
アナタは富士山の山頂までのルートなどを分析し、共に登ります。
これがいわば売上を上げる行為とすればアナタは「エベレスト」の存在を伝えるべきです。
富士山だけでなくエベレストに登りませんか?
これが視座を引き上げるという事です。
この考え方は「コミットメントスコープ」って言います
我々がコミット(達成する)するスコープ(視座)を上げるという考え方ですね。
例えば、一般的に経営コンサルタントは「売上を上げる」というコミットを提示します。
しかしそれだけではなく、「社長が生まれ育った地域を良くする」など視座を広げるんです。
コンサルは課題解決屋ですから、あるべき姿と現状のギャップが広がればその分提供価値は増えます。
これがいわゆるコミットメントスコープの引き上げってやつです。
縦軸が売上などの会社視点があればその先には地域・国・世界と広がります。
横軸が時系列ですね。
身近なスコープが「1年後の会社の売上」だとしたらスコープを広げると「10年後の国」となるわけで、そうなると提案額が跳ね上がります。
(前者が現在価値、後者が将来価値といいます)
そうなるとクライアントの価値観がガラッと変わりますね。
以前、経営者の真のパートナーになりなさいと話をしましたが、この内容も同じです。
経営者の横にパートナーとして位置しながら、孤独な立場に寄り添う。
合わせて、共に未来(将来価値)を語り合い、「10年後」を共に語る。
そのような「視座を上げるコンサルタント」になってください。
ある人が「あなたは10年後どうなっていますか?」と問いかける人は優秀だが、「その問いに即座に回答できる人はもっと優秀だ」と話していました。
人は忙しいとなかなか未来をデザインできないですが、経営者のパートナーとしてこのような優秀な受け答えが出来る関係性を作ってください。
”情報”を売るだけのコンサルタントでは片落ちです。
”情熱”を売るコンサルタントになってください。
ちなみに、この「視座を上げる」という考え方は人にインパクトを残したい場合でも有効な手法です。
例えば、スピーチなどの挨拶、会議での議論にて周りよりも一回り視座を上げて話してみてください。
(企業の話であれば社会の話、日本の話であれば世界の話など)
がっつりポジションが取れます。
まあ本質的な使い方ではないので嗜む程度で笑。
脱線しましたが、ともあれコミットメントスコープを引き上げる事でクライアントの価値観をガラッと変える。
こんなコンサルタントになってください。
ファイト!