アナタがこれから学生を卒業し、社会人になってコンサルタントとして活躍していく上で必要な考え方があります。
それが「アイデアとサポートのバランスを取る」という事です。
今回はこの考えを深堀りしていきます。
アイデアとサポートの意味、分かりますか?
例えばアナタが新規事業を立ち上げるとして「こんな商品があったら売れるに違いない」というアイデアがあったとします。
そのアイデア、独りよがりではありませんか?
そのアイデアを「サポート」するデータはありますか?
この発想がとても大事です。
単なるアイデアは失礼ながら誰でも思いつきます。
そのアイデアを補強する数的データ(サポート)が最低限必要です。
ただ、重視しないといけないのはバランス。
経験論的にアイデアとサポートは8:2でも駄目ですし、2:8でも駄目です。
8:2だと根拠が薄く、成功確率は大幅に下がります。
2:8だとどうでしょう。
これも問題です。
論理と理性を主軸においた事業は、必ず他者がやっています。
今の時代は「正解のコモディティ化(出尽くして違いがなくなる)状態」で必死に ”論理的かつ理性的 ”に意思決定する組織能力を高めた結果 、皆が同じ戦場に集まって消耗戦を戦っているという 、まるで囚人のジレンマのような状況に陥っています。
理屈で考えればやる意思決定が出来るんですから。
結果、必然的にレッドオ ーシャン(寡占市場)で戦うことにならざるを得なくなります。
だいたい6:4を目指しましょう。
あくまで主はアイデア、サポートは従の主従関係を意識しましょう。
例えば、「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉がありますね。
これを単に「風が吹けば桶屋が儲かるんだ!」というのはアイデアでしかない。
ここをサポートするなら「強い風によって砂ぼこりがたつ」→「砂ぼこりが目に入ったために盲人がふえ、その人たちが三味線で生計を立てようとする」→「三味線が多く必要になり、三味線の胴に張る猫の皮の需要も増え、そのために猫がへる」→「その結果、増えた鼠が桶をかじるので桶屋がもうかって喜ぶ」という風に。
単に風が吹いたから桶屋が儲かるんだ!というアイデアを主張するのではなく、何故儲かるのかのかというサポートをしっかり作りましょう。
アナタはあるクライアントに教えていただきます。
「絶対いけるビジネスモデルだけどそれだけでは銀行はお金を貸してくれないんだ」
これは本当にそうで単なるアイデアだとそれこそ周りがサポートしてくれないですからね。
多くの企業は強烈なビジョンを掲げてアイデアで組織を牽引するトップを 、論拠づけするサポートの面で強みを持つ側近たちが支えてきたという構造です。
もしかしたらコンサルも経営者に対して数的データや論拠でサポートする役割が近いかもしれませんね。
サポートによってサポートを勝ち取るんです。
ファイト!