アナタがこれから学生を卒業し、社会人になってコンサルタントとして活躍していく上で必要な考え方があります。
それが「格差と向き合う」という事です。
今回はこの考えを深堀りしていきます。
アナタの時代とボクの時代で大きな社会変化があります。
それは「格差」です。
これから世界的に格差がどんどん広がっていきます。
実際に世の中を賑わしたデータは下記です。
①エレファントカーブ:新興国と富裕層だけ所得が伸びて中間層は全く伸びていない(グラフが象みたいな形になったからエレファントカーブ)
②ジニ係数:不平等を表す数値がこの20年で1.5倍になった
結果、ウォールストリート占拠運動(1%の人たちがが40%の富を持ってるから起こった暴動)みないなものも起こっています。
日本は高所得者層はそこまで増えていないですが、低所得者層が増えています。
これをトマ・ピケティという方が「21世紀の資本」という本で見事に数式で証明しました。
「r>g」です。
rは資本収益率といって簡単に言えば株や不動産、債権です。
gは経済成長率。
だから「金持ちはどんどん金持ちに、貧乏はどんどん貧乏に」なるという事です。
株や不動産などを資産経済と言って労働による報酬を実体経済と言いますが、実際に世の中9割は資産経済です。
先程のウォールストリート運動はアメリカの話ですが、世界で見れば富の82%は1%の富裕層に集中しています。
例えばスネ夫君は「金持ち」→「いい教育」→「さらに金持ち」になります。(世襲資本主義)
さらに資産経済を前提とすると「投資とはお金に働かせる事」です。
お金は時間(投資)と空間(レート)の利用で無限に増殖すので倍々ゲームになるんです。
一方でのび太くんは逆の悪循環です。
さらには貧困国の発展(東の逆襲)によって消費者層の数が倍増します。
働く者は儲からず 、儲ける者は働かない 。
結果、どうなるか。
民主主義の崩壊ですね。
民主主義=平等だから崩壊します。
結果、世の中の「ガラガラポン」が起こるんじゃないかなと思っています。
ガラガラポンの結果、北斗の拳の世界、あるいは北朝鮮みたいな世界になるかもしれない。
でも、人類もそこまでバカじゃないから平和的解決を求めると思います。
どうなるか。
税金が上がると思います。
収入にかかる所得税と資本(株や不動産、債権)にかかる資本税。
所得税はおそらく今の30%から2倍の60%くらいには増える。
1億稼いだら6000万税金の世界です。
でも、ボク自身はこれでいいと思っています。
やっぱり、稼げる人が稼いで周りの人達を守る。
この考えが好きです。
稼げる人はその人の能力もありますが、様々な周りの人のサポートによって稼げている。
だから、恩返しの気持ちを持つべきだと思うんです。
変な話だけど稼いだ6割位国に持っていかれても感謝の気持ちを持つべきだと思います。
ペイ・フォワードですね。
スネ夫になったとしても、ペイ・フォワードの気持ちで感謝して税金を払い、のび太になってもスネ夫に感謝してセフティーネットを受けながら感謝して生きる。
どちらにせよ、感謝して幸せに生きれるんですよね。
めっちゃ幸せやん。
だから経営者の一部は税金対策でシンガポールを拠点にしたりしているけど、ちょっと残念な気持ちです。
あと、格差問題を解決するためにボクとしては教育を変えるべきかな、と思っています。
今の教育って戦後にGHQが作ったものなのでかなり「管理教育」なんですよね。
「労働者向け教育」って言っても良い。
世の中には資本家と労働者がいるけど、誤解を恐れずに言えば資本家が使いやすいように教育されているだけ。
でもね、これから労働者ではなく、資本家を増やすべきだと思います。
そもそも資産経済が主流になっているのだから投資の勉強とかを学校で学ばせたほうがいいと思いませんか?
少なくとも労働の為の労働、つまりプロテスタンティズムな禁欲的労働ではなく生産の為の労働に発想を変えたほうがいい。
労働者側にいればいつまで経ってもスネ夫>のび太だけど、資本家側を狙えば結構スネ夫<のび太がありえる。
長者番付に載ってるオーナー経営者って意外に身分や学歴は高くないんです。
格差はなくなるものではありません。
なぜなら世の中①資源が有限であり、②人類に競争心理があるからです。
歴史は資源の奪い合いそのものと以前伝えました。
その事によって戦争が続きました。
今は戦争はだいぶ減りましたが、それでも政治的格差から経済的格差に移っただけです。
だからこそ、ボク達は一生格差と向き合う必要があります。
ともあれアナタの将来はのび太君かスネ夫君、どちらに転ぶか分かりませんが、どちらにせよこの考えをもって格差と向き合いながら生きてくださいね。
ファイト!