アナタがこれから学生を卒業し、社会人になってコンサルタントとして活躍していく上で必要な考え方があります。
それが「感謝をする」という事です。
今回はこの考えを深堀りしていきます。
単刀直入に感謝をする事によるメリットを2点伝えます。
①多幸感を得る事が出来る
感謝をする事が医学的に良いという事実をご存知ですか?
今の研究では感謝をすることで、セロトニン、ドーパミン、エンドルフィン、オキシトシンなど、脳と体にいい作用を与える脳内物質が分泌されることがわかっています。
セロトニンとは情緒を安定させる神経物質でこれが足りないと暴力的になったり鬱病になったりします。
ドーパミンは心地よさを作り上げる神経物質でお酒を飲む事による高揚感はドーパミンによるものです。
エンドルフィンは脳内麻薬と言われている物質で性行為やランナーズハイなどの幸福感はこの物質によるものです。(なんとモルヒネの7倍の鎮痛作用!)
オキシトシンは愛情ホルモンと言われるもので、赤ちゃんや猫と触れ合うときの幸福感を指します。
ちなみに日本人は世界で最もセロトニンが少ないと言われています。
世界で最も不安を感じやすい日本人ー不安を乗り越える方法とは?ー | Katsuiku Academy
アナタも寝起きはテンション低いし間違いなくセロトニンが少ないでしょう。
そういう意味では感謝は貴重な処方箋ですね。
エンドルフィンも薬物と同レベルの多幸感を生むんだから薬物中毒になるくらいなら感謝中毒になった方がいい笑
また、別の発表では幸せという言葉に相関関係が高かった言葉は感謝だったという調査結果もあります。
難しい話を抜きにして考えましょう。
例えば、アナタが自動販売機に小銭を入れたらコーヒーが出てくる。
例えばこのような些細な事に感謝できる人格だったらどうでしょう?
とても幸せじゃないですか?
「そんな事で」と思われることにいちいち感謝していればとても幸せじゃないかな、と思います。
感謝の反対は何か知っていますか?
感謝の反対は「当たり前」です。
感謝をせずに「当たり前」と思い看過していれば、せっかくの「幸せのチャンス」を失う事になります。
人生の究極の目的は幸せになる事だから感謝しないともったいないですよね。
②文明が発展する
そもそも人類史は等価交換です。
うまい棒を買う時に10円を払う。
この行為はうまい棒と10円を等価交換しているに他ならない。
うまい棒と10円は同じ価値だからね。
これは今に始まったわけではなく貨幣制度が始まる前から農耕時代は農作物、狩猟時代は戦果の肉を物々交換していたわけですね。
これも等価交換。
この原則に則ると「もらった価値を同等の価値として返す」という考えは人間のDNAに染み込まれています。
この「もらった価値」を受領価値、「返す価値」を提供価値と定義します。
価値とは人によって捉え方が違うわけですが、感謝をする人は受領価値を自分の中で最大化します。
ですからその分等価交換の原則に基づくと提供価値が高まる訳ですね。
同じく、相手側も等価交換の原則に基づき、その分価値を返します。
そうするとその人はより多くの価値の交換を行い、結果幸せな人生を過ごす事が出来ます。
例えばうまい棒を買うために10円払ったとして払ったから感謝する必要がないと思う方には価値は帰ってこず、10円払っても感謝出来る人は受領価値が上がった分(等価交換の原則で)提供価値が大きくなるので価値の正循環が生まれます。
このような場面で感謝が出来ない人が増えているならもはや貨幣制度の弊害と言っても良い。
受領価値は①の話ですが、提供価値自体にも幸福感を感じる事が出来ます。
佐川急便の昔の広告に「喜ばれると嬉しいから」というキャッチがありました。
ボク自身凄い分かります。
喜ばれると人ってうれしいんですよね。
そういう意味ではより価値の交換を行った人は幸福になれると思います。
以前低次の欲求と高次の欲求の話をしましたが同じです。
人の為、という高次の欲求こそが価値があるんです。
よく言われる「利他」や「捨利捨益」と似ているかもしれませんね。
あくまでバランスですが、人の為と自分の為は半分半分くらいがいいのではないでしょうか。
これは心身面だけでなく、経済面でも同じことが言えると思います。
原理原則としては価値を提供すればするほどその人が経済的に豊かになる、と相場は決まっています。
政治家・資本家・サラリーマン・アーティスト・・・様々な人たちがいますが、それぞれ世の中に価値をもたらした順に素晴らしいとボクは考えます。
良く芸人さんで「彼は一発屋だから・・・」といった話を聞きますが、多くの人々より価値を与えている事は紛れもない事実です。
テレビという強力なメディアを使っているので一発の威力しか無くても対象の母数が圧倒的ですからね。
以前ボーダーを超えるという話をしましたが、まさに自分が提供する価値を最大化せよ、という意味です。
このような価値の交換ですが、より多くの人が価値の交換を行えば、当然最終的には今以上に文明は発展します。
あくまでこれらの考え方のベースに「価値の等価交換」というDNAが根付いている事を押さえてください。
価値交換が人類の本質なので「仕事」という言葉も「世の中への価値提供」と名前や解釈を変えてもいいんじゃないかと思うくらいです。
そう考えると自分自身が世の中に価値提供が全く出来ていないと焦ります・・・。
でも健全な焦りなのでこの気持を大事にしようと思っています。
以前コミットメントスコープの話をしましたが、焦らずゆっくりと世の中に価値を提供できる価値を高めるために自分のコミットメントスコープを引き上げてください。
価値をもらってばかりの人をボクはフリーラーダーと言っていますが、そういう人は価値をもらえずいずれ困窮するでしょう。
ギブアンドテイクという言葉がありますが、ギブアンドギブを目指しましょう。
もう一度言いますが、感謝の反対は当たり前です。
今当たり前と思っている事をよく考えてみてください。
アナタは様々な人の助けで生きながらえています。
言わばアナタは自分は出会った人たちの作品です。
(ピノキオで言うゼペット爺さん)
忘れがちですが、中でもご先祖には感謝しないとね。
ボクは霊的なものを信じていないんですが、感謝をするという意味で墓参りには行きましょう。
あと、身の回りのものにも感謝は必要。
さっき言ったみたいに自販機押したらコーヒーが出る事に感謝できればとても幸せになります。
アナタは本当に感謝の気持ちが弱いので、ここを身につければヤクザさんが宣教師になるくらいのインパクトがありますよ笑
FF4で言えば暗黒騎士がパラディンになるくらい。
以前伝えましたが、ボクには「人を愛する」という大事にしたい考え方があります。
この考え方の根底には感謝が必要だと思っています。
というのも、感謝すると自分の中に面白い変化が起きます。
相手のいいところが見えるようになるんです。
美点凝視ってやつですね。
感謝をする事は相手を肯定する事なので良いところが見えるようになります。
広い器を持つ、という話を以前しましたが、それによる許容精神とこの美点凝視が人を愛する上での最低条件です。
感謝をする事で周囲に対する敵対心がなくなり、人を愛する事が出来るようになります。
逆に美点凝視や許容精神がなく、敵が1人増えるたび幸せが1つ減ります。特に僻み・妬み・憎しみは特に最悪です。
ソクラテスの言う魂の腐敗です。
また、福沢諭吉が「学問のススメ」で世の中で最も悪いことと説いた「怨望」(人を恨み、羨み、妬むこと)も同じ意味合いです。
ルサンチマンってやつですね。
そこから生まれる邪悪は心を砂漠にします。
一方で感謝をするでその砂漠に水を流し込むようなイメージです。
だから感謝をする事が重要です。
ですから自分の理想は朝起きて1日が始まる事に感謝できて、1日の終わりに涙を流しながら感謝が出来て、価値の等価交換ルールを守る事が出来ている状態ですね。(少ししめっぽい話だけど笑)
アナタの祖母が「私はありがとうとごめんなさいだけで生きてきた」と言っていましたね。
おそらくアナタは意味が理解できないと思いますが、今のボクは理解が出来ます。
ありがとうとごめんなさいは本当に大事な言葉。
難しいかもだけど「日本で一番ありがとうとごめんなさいを言う人間」になりたいくらい。
「ごめんなさい」については別の記事で深堀りしますが、「ありがとう」はまさしく感謝。
本当にこれだけで生きていける力が感謝にはあります。
ちなみに人生で一番感謝をしていたのは中2ですね。
当たり前である日常に感謝が出来た時期です。
感謝は人類が唯一使える魔法です。
しっかり感謝の気持ちを持って生きてくださいね。
ファイト!